2月19日(日)に日本食文化考察シリーズ第二弾「日本酒から東北食文化を再発見!!」
第ニ回目の福島編を開催しました。
今回のレクチャーゲストは、福島県酒造組合会長の 七代目 新城猪之吉さんです。
七代目と記載していますが、組合の七代目会長ということではありません。
新城さんは末廣酒造の七代目社長でもあり、就任すると猪之吉の名前を継ぎ、戸籍も変更するそうです。
社長に就任したのが急だったので、先代との混乱をさけるために、襲名したのは特例で社長就任後
1年後だったそうです。
さて、その七代目のレクチャーは非常に楽しいもので、時折ユーモアを交え日本酒の作り方や、日本酒の楽しみ方等いろいろは話しをしていただきました。
日本酒製造の話しを詳しくすると化学のことになるので、難解な話しはせず楽しく話すことをこころがけているとのことです。
印象に残っているのは、杜氏さんに求められるのは、温度管理等技術的なこともさることながらセンスだということでした。品評会で金賞をとった杜氏さんが他の蔵元に移籍すると、そこが今度は金賞をとるといったこともあるそうです。
今回の試飲は4種類
①微発泡酒ぷちぷち
②伝承山廃純米 末廣
③長期熟成流転純米大吟醸
④大吟醸 玄宰
どのお日本酒も本当に美味しく、長期熟成のお酒は23年ものです。
なみに、”ぷちぷち”は、2009年のアメリカの音楽イベントグラミー賞授賞式のパーティで提供されたそうです。最初、グラミー賞事務局から注文の電話を受けた時は新手の詐欺かと疑ったそうです。
郷土料理のメニューは以下のようでした。
ニシンの山椒漬け/いか人参/紅葉漬け(鮭の麹漬け)/大根のしそ巻
ゆず巻き大根/蔵豆腐の味噌漬け/里ごぼう漬け
こづゆ(会津の代表的な郷土料理で、ホタテの干し貝柱で出汁をとります)
下の写真がこづゆ 白いボール状のものは まめ麩という小さなお麩です。
食感にアクセントがつき非常においしいです。
地鶏~うまくて生姜ねぇ のせ ~
あんこうのとも合え
馬刺(会津畜産に無償提供していただきました)
手打ち蕎麦(福島県にある峰亀というお蕎麦屋さんからの直送です)
デザートでアイスクリームを提供しました。なんと、アイスクリームに23年もの長期熟成の日本酒をかけて食べます。これが、とてもおいしい!アイスクリームに日本酒があうなんて驚きでした!
今回も、参加者にとても楽しんでいただけた講座になりました。
七代目 新城猪之吉さん、協力していただいた関係者の皆様ありがとうございました。
次回いよいよ最終回 岩手編です。
今のところ若干ですが枠があります(2月21日現在)。ご興味のある方ぜひご参加下さい。
岩手編 2月26日(日)午後3時~6時
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