2013年2月14日木曜日

講座 江戸めしを作る・食す!! 終了しました。


報告が遅れましたが、1月29日に~池波正太郎・食の世界にふれる講座~江戸めしを作る・食す!!
が開催されました。

 江戸時代の文化において食は現在のものと比較すると質素かもしれませんが、独特のこだわりがあり豊潤なものでした。旬を大切し初ものが重宝されたのはそのひとつといえます。池波正太郎の小説には、そんな江戸めしがふんだんに登場します。今回の講座では、その中の数品をフードコンサルタントの指導のもと調理し試食しました。
 
 最初に参加者の自己紹介、意外にも池波正太郎の小説に詳しい方は一人もおらず、一名が、池波正太郎の食のエッセイのファンということでした。他の参加者は江戸めしという部分に興味を持ったようです。次に、今回取り上げたメニューが登場する池波正太郎作品の場面等を紹介し、最後に講師の久保田さんが、江戸の食文化についてミニレクチャーを行いました。



いよいよ調理。メニューは炒り卵、牡蠣と生海苔の生姜和え、ネギま鍋です。炒り卵は、池波作品に何度か登場し、釜揚げシラスをまぜました。牡蠣と生海苔の生姜和えは“剣客商売”に登場したメニューです。講師による本と、本当は生牡蠣の方がおいしいとのことですが、今回、安全を期して念のため、牡蠣はボイルしました。
 
そして、ネギま鍋。ネギとマグロだけの鍋です。江戸時代は、マグロは赤身しか食べなく、現在は高額なトロ、大トロは油が強すぎて食べずに捨てられていたとのこと。しかし、この料理にはトロが使われていました。煮れば油がおちるし、捨てられていたというほどなので節約料理という側面もありました。今回は江戸時代を再現すべくトロを使用しました。講師が、とても良いマグロを入手して臨み、鍋にいれる前のマグロをみた参加者は刺身で食べたいと、しきりに言っていました。 
  
料理ができあがり、最後は試食です。調理を通じて交流した参加者は初対面の方がほとんどでしたが、メニューの話しや日ごろの食事のこと等を話し、講師の江戸時代の食事情の話しに興味深そうに耳を傾けていました。
 

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